2020年を顧みて
2020年12月31日
はじめに
例年引用させて頂いている読売新聞による10大ニュースの結果は以下の通りです。吾輩の考えていたものとの違いがかって無く多かったようだ。アンケート方式による違い、応募者が利用しているマスコミ等の違いによるものもあるのでしょう。このように、我々の市民として、国民として、人間としてなどの立場の違いによる判断の違いがあるような気がします。社会が複雑になり、技術改革が進み、人類の行動が無限に拡大してきている今日、これまでの全ての、家庭での、社会での、国家での、国際機関での、地球での、宇宙での規定概念が機能不全に陥りつつあるような気がしてなりません。世界各国の選挙、国民投票等での結果での意外性が多くみられているようです。英国のブレグジット、アメリカの大統領選挙、我が国の政治、行政、経済運営等々での機能不全等々例を挙げるのに困ることはありません。
より具体的には、国際連合、EC、オリンピック、デジタル企業等々での巨大化、拡大路線等での、原点回帰や歯止めが必要なものから、宗教、民主主義、資本主義、国家制度等における理念とその実現のための仕組みや運営方法等での見直しの必要があまりにも多くなってきているのです。ダイナマイト、自動車、機械等が人類生産能力の拡大に貢献した一方で、核エネルギーのように兵器からスタートし平和利用に転じたもののように、人類の英知は、常に善悪両面に利用され、戦争、自然破壊、環境破壊、人類以外の生物の絶滅等の原因を拡大し続けてきています。
それらの人類の悪行に対する自然界の制裁が、台風、ハリケーン、森林火災等の自然災害なのでしょう。もしかしたら、新生コロナ、エイズ等のウイルス、細菌等も人類に対する制裁と受け止めた方がいいのかもしれませんね。
以上のような考えで、世界の10大ニュースを見てみるのも、1年の総括に必要なのかもしれませんね。
2020年海外の10大ニュース(読売新聞より)
《1》米大統領選、バイデン氏が当選
《2》WHO、新型コロナウイルスのパンデミッ宣言
《3》米国で警官に拘束された黒人男性が死亡、抗議デモ世界に
《4》英国がEUを離脱
《5》香港の国家安全維持法が施行
《6》米トランプ大統領、新型コロナに感染
《7》米トランプ大統領、WHO脱退を表明
《8》英ヘンリー王子夫妻、公務引退
《9》アルゼンチンのマラドーナ氏が死去
《10》核兵器禁止条約の発効決定
11位~20位
《11》モーリシャス沖で貨物船座礁、重油流出 《12》レバノンの港で大規模爆発 《13》英ジョンソン首相、新型コロナで入院 《14》北朝鮮、南北共同連絡事務所を爆破 《15》米民主党の副大統領候補にハリス氏 《16》米国で民間初の有人宇宙船打ち上げ 《17》ノーベル平和賞に国連の世界食糧計画 《18》NY株、史上初の3万ドル台 《19》イスラエルがUAE、バーレーンと国交樹立合意 《20》韓国、「元徴用工」訴訟で資産差押手続き
21位~30位
《21》南シナ海巡り米中対立が激化 《22》タイ、反政府集会に1万人 《23》NY株、過去最大2997ドル安 《24》パキスタンで旅客機墜落、乗員乗客のうち97人死亡 《25》英、5Gで中国のファーウェイを排除 《26》米トランプ大統領、弾劾裁判で無罪 《27》中国が初のマイナス成長、1~3月期 《28》露が憲法改正、プーチン氏5選可能に 《29》台湾の李登輝・元総統死去 《30》米軍、イラン革命防衛隊司令官を殺害
過去5年トップ3
■2020年 《1》米大統領選、バイデン氏 《2》WHO、新型コロナウイル スのパンデミック宣言 《3》警官による米黒人男性死亡抗議拡大 |
■2019年 《1》香港で学生らが大規模デモ 《2》ノートルダム大聖堂で大火災 《3》16歳グレタさん、国連で演説 |
■2018年 《1》タイの洞窟で少年ら13人全員救出 《2》史上初の米朝首脳会談、緊張緩和進む 《3》インドネシア地震・津波、死者2000人以上 |
■2017年 《1》トランプ米大統領が就任 《2》北朝鮮が6回目の核実験。弾道ミサイル発射強行 《3》金正男氏、マレーシアの空港で殺害 |
■2016年 《1》米大統領選でトランプ氏勝利 《2》英国民投票で「EU離脱」過半数 《3》韓国・朴大統領、友人女性の国政介入疑惑で窮地に |
■2015年 《1》パリで同時テロ。「イスラム国」の犯行 《2》ネパールで大地震、約9000人死亡 《3》米国とキューバが54年ぶり国交回復 |
2020年日本の10大ニュース(読売新聞)
《1》新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言発令
《2》東京五輪・パラリンピックが延期に
《3》菅首相誕生、新内閣が発足
《4》安倍首相、持病悪化を理由に辞任表明
《5》志村けんさんが新型コロナで死去。著名人の死去相次ぐ
《6》アニメ映画「鬼滅の刃」、国内最速で興行収入100億円突破
《7》新型コロナで政府が全国小中高の休校要請
《8》高校野球が春夏中止。プロスポーツ界でも延期や中止相次ぐ
《9》将棋の藤井聡太七段が最年少タイトル
《10》九州豪雨、死者77人
【番外】はやぶさ2 カプセル帰還(タイミング上集計不可能のため、吾輩は2位に入れたい。)
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルが12月6日、豪州の砂漠に着地した。地球と小惑星リュウグウの間を6年で約52億キロ・メートル飛行する探査ミッションをほとんどノーミスで達成。日本の宇宙探査の技術力を世界に知らしめた。カプセル内には小惑星から採取された石や砂が確認された。
11位~20位
《11》レジ袋有料化スタート 《12》京アニ放火殺人事件で男を逮捕 《13》「あおり運転罪」創設 《14》テニス・大坂なおみが全米オープン優勝 .《15》不法出国容疑でゴーン被告に逮捕状 《16》スパコン計算速度で「富岳」が世界一 《17》立皇嗣の礼 《18》河井克行前法相・案里議員逮捕 《19》GDP年率換算27.8%減、戦後最大の下落 《20》ソフトバンク4年連続日本一
過去5年トップ3
■2020年 《1》新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言 《2》東京五輪・パラリンピックが延期に 《3》菅首相誕生、新内閣が発足 |
■2019年 〈1〉天皇陛下が即位。「令和」に改元 〈2〉ラグビーW杯日本大会開幕、日本8強 〈3〉京都アニメーション放火、36人死亡 |
■2018年 〈1〉平昌五輪で日本は冬季最多13メダル。 〈2〉西日本豪雨、死者220人超 〈3〉日大アメフト部選手が危険タックル。不祥事相次ぐ |
■2017年 〈1〉14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録 〈2〉天皇退位特例法が成立。19年4月末退位5月改元 〈3〉横綱日馬富士が暴行問題で引退 |
■2016年 〈1〉熊本地震、死者50人 〈2〉東京都知事に小池百合子氏。 〈3〉リオ五輪、史上最多のメダル41個 |
■2015年 〈1〉ノーベル賞に大村、梶田両氏 〈2〉ラグビーW杯、日本は3勝の歴史的快挙 〈3〉「イスラム国」が日本人2人を拘束、殺害映像を公開 |
終わりに;
コロナに始まって、コロナに終わる2020年、非常事態宣言は、国家による、国民の健康保持のための行動規制であり、個人主義を尊重する民主主義国家の中でも、その規制の手段は微妙に異なっていたようです。国家優先の社会主義国家の方が、規制が徹底でき、コロナの拡大を抑制できたとの見方がある一方で、世界の優等民主主義国家と言われているアメリカが、コロナでの最大の被害国家であるようなのが、最大の皮肉でもある。大統領制度が、独裁色が発揮できると言うことをトランプ大統領が、国民のほぼ半分の多数支持の下で実行し、既存の諸制度への挑戦をされたのも、アメリカを代表されたからこそできたのかもしれません。英国のブレグジットと合わせ考えると、世界のリーダー民主主義国家たる両国が、EU脱退、WHO脱退等で、「はじめに」で述べた、機能不全の旧態依然たる制度等への抵抗の手本と考えるべきなのかもしれません。
先進国の中で、最も旧態依然たるものにこだわり続けている国家でありそうな我が国にとっては、見習うべきことが多すぎる状態で年を越すのが残念だ、小惑星探査機「はやぶさ2」のように、世界に誇れるものを来年こそはもっと増やそうよ。
よいお年を!!!